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網状紫斑の鑑別

 

 

網状紫斑って膠原病に認めれる皮疹の1つですが、膠原病以外ではどんな疾患があるのか調べてみました。

あたらしい皮膚科学では

  • 大理石様皮膚:基礎疾患のない小児や若年女性の下腿に淡紅色で環の閉じた網目状の紅斑としてみられる
  • 分岐状皮疹:四肢に樹枝状環の閉じてない紫紅色持続性紅斑として出現することが多い。血管腔の閉塞や血流障害、血管壁の障害などをきたすさまざまな原因が考えられる。

 

  • リベド血管炎:下肢を中心に疼痛を伴うリベドや紫斑を生じ潰瘍を伴う原因不明の疾患で、潰瘍治癒後に白色の萎縮性瘢痕を生じる。全身症状はなく、季節性の変化をみせる。

さらに病態で分けていくとフィルフョーの3角より考えていきます。

  • 血栓や凝固異常ーDIC、APS,TTP,ワルファリンによる皮膚壊死、ヘパリン起因性血小板減少症、発作性夜間ヘモグロビン尿症、骨髄増殖性疾患
  • 血管内蛋白凝集ークリオグロブリン1型、異常蛋白症
  • 塞栓症ーコレステロール血栓、脂肪塞栓、敗血症性塞栓、心房粘液腫、感染性心内膜炎、Libman-Sacks心内膜炎
  • 血管壁の異常ー結節性多発動脈炎、ANCA関連血管炎、クリオグロブリン血症性血管炎、IgA血管炎、リウマチ性血管炎
  • その他ー糞線虫、薬物

 

皮膚科と膠原病のつながりは深いと感じました。

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