Raynaud 現象
母方の叔母、祖母がレイノー現象になった事があると話してたので調べてみました。ステロイド使ってたら満月病(cushing現象)にもなって大変だったとも話してた。
診断基準に3つの質問があり、すべてにyesである事が必須 1)
- あなたの指は寒さに対して敏感ですか
- 血管攣縮のエピソードの間に2相性の色の変化がありますか
3つ目は7つの基準のうち3個以上でRaynaud 現象とするそうで、
- 血管攣縮のエピソードが寒冷以外で起こる
- 血管攣縮のエピソードは同時あるいは対称性に出現しないこともあるが両手にも起こる
- 血管攣縮のエピソードは無感覚やしびれを伴う
- 色の変化は影響を受けている皮膚と影響を受けていない皮膚とで境界がはっきりしている
- 患者自身がRaynaud現象を強く示唆する写真をみせる
- 血管攣縮のエピソードが他の身体部位にも時々ある
- 血管攣縮のエピソード中に色調の変化がある
1次性(原発性)ー
- 健常人の3〜5%に認める
- 原発性の場合は、寒冷、冷たい環境に四肢を曝露することで、末梢の血管が狭窄、閉まり、血流がストップすることで生じる。患部を暖めると回復する。
一次性Raynaud現象の診断基準は
- 上記のRaynaud現象の3段階の基準を満たす
- キャピラノスコピーが正常(爪周囲の毛細血管を観察する顕微鏡)
- 身体所見で二次性の原因となる所見が無い
- 膠原病の既往なし
- 抗核抗体が陰性あるいは低力価
2次性
- 膠原病ーSSc,SLE,SJS,DM,MCTD
- 血液ークリオグロブリン血症
- 寒冷凝集素ー異常蛋白、悪性腫瘍、傍腫瘍症候群
- 循環器疾患ー動脈硬化、Burger病、胸郭出口症候群
- 薬物ーアンフェタミン、抗がん剤(シスプラチン、ブレオマイシン)、インターフェロン、エルゴタミン、カフェイン、βブロッカー
- その他ー甲状腺機能低下症、手根管症候群、複合局所疼痛症候群、凍傷、振動障害
文献
1) INTENSIVIST 膠原病・血管炎