SIADH 低ナトリウム血症 浸透圧性脱髄症候群
USMLEや国試に出てきたのでまとめてみます。なんかどこの国でも、有名疾患は問題になるんだな。
SIADHという疾患は、
- syndrome of inappropriate ADHのの略であり、ADHの過剰分泌により体液の過剰を示す病態です。
- ADHが血漿浸透圧や循環血漿量に一致した反応を示さなくなり、過剰分泌で水が大量に貯留し、低浸透圧血漿となる。
- SIADHには視床下部周辺の異常や異所性のADH分泌がある。
- 前者には、脳腫瘍・髄膜炎・SAH・頭部外傷がADH産生細胞を活性化させる。これらの活性化が過剰になると産生細胞は死滅し、尿崩症になる。
- 薬剤では、クロルプロマジン・ハロペリドール・カルバマゼピン・イミプラミン・アミトリプチン・ビンクリスチン・シクロホスファミドなどがADH分泌を亢進する。
- 異所性の多くは悪性腫瘍の特に肺小細胞癌がある。
症状は、
- 水中毒を引き起こしているので、血漿浸透圧の低下で細胞内への水の流入で、脳浮腫からcomaや痙攣を発生させる。低ナトリウム血症による全身倦怠感、食欲不振を認める。
- 過剰なADHにもかかわらず、尿量は保たれる。これはレニン分泌の減少による。
検査値:
血漿浸透圧の低下、低ナトリウム血症、尿浸透圧>血漿浸透圧で、尿中Naは20mEq/L以上。
診断は、
鑑別は低ナトリウム血症をきたすすべてで、例えば、心因性多飲症・ミネラルコルチコイド欠乏・利尿剤投与・消化管からの喪失・熱傷・ネフローゼ症候群・うっ血性心不全・腎不全などがある。
治療は、
- 水制限。
- 著明な低ナトリウム血症ならば好調食塩水を緩徐に導入する。これは大量注入により、脳神経細胞から一気に水がでていってしまい、神経障害が生じる。これを浸透圧性脱髄症候群という。低ナトリウム血症の改善により、一時意識は回復するが、数日後には再び意識消失となり、嚥下障害・四肢の運動障害、けいれん、呼吸障害が発生する。画像所見で、橋底部の対称的な低吸収域、脱髄巣ではT2WIで高信号。
追加で
低ナトリウム血症の症状は、120mEq/L以上なら無気力、疲労感、軽度の食欲不振、頭痛が生じる。120mEq/L以下なら、悪心・嘔吐、強い食欲不振、頭痛、精神症状、けいれん、昏睡を認める。
血漿浸透圧の求め方。
血漿浸透圧=2*血清Na濃度+BUN/2.8+glu/18
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