細菌の酸素要求性
偏性とか通性とかあやふあやなのでまとめてみました。
好気性菌(偏性好気性菌)とは好気呼吸によりエネルギー代謝を行うためO2存在かでないと増殖生存できない。たとえば、結核菌、百日咳菌、緑膿菌。
通性菌(通性嫌気性菌)とはO2の有無に関らず増殖可能だが、O2がある方が増殖しやすい。大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌。
嫌気性菌(偏性嫌気性菌)とは活性酸素の処理機能が不十分でありO2存在下では増殖生存できない。破傷風菌、ボツリヌス菌。
このような属性に分かれるので、血液培養セットには2つあり、嫌気性ボトルと好気性ボトルがある。血培2セットとは、4本を指すと思えばいい。なぜ2セット使うかは、まず、コンタミを防ぐこと、検査陽性率を上げること。方法としては違う部位から採血する。時間をおいて採血する。などがある。感染性心内膜炎では血培セットを3セット要することもある。嫌気性菌(偏性嫌気性菌)は、グラム陽性菌にClostridium属のボツリヌス菌、破傷風菌、ウェルシュ菌、C.difficile、またプロピニバクテリウム属、ペプトストレプトコッカス属がある。さらにグラム陰性ではバクテロイデス、ベイヨネラなどがある。嫌気性菌に使う抗菌薬は、メトロニダゾール、カルバペネム系、セファマイシン、クリンダマイシン、βラクタマーゼ阻害薬配合剤。無効な抗菌薬はアミノグリコシド、モノバクタム系、ST合剤、ペニシリンG。
有名な芽胞を形成するのは、クロストリジウム属で滅菌には121℃、20分以上の子圧蒸気滅菌が必要。芽胞を形成しないものを無芽胞性嫌気性菌と呼び、彼らは、常在菌として口腔内や腸管、膣粘膜に存在し、宿主の誤嚥やオペなどで無菌的な組織に侵入することで感染症となる。感染巣にはまず好気性菌たちがO2を使って増殖し、O2が減ってきたあたりから、嫌気性菌が増殖する。これが発展すると膿瘍形成となる。ドレナージが第一選択。
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