サイトカインとそれに対応する抗体薬物
サイトカイン
マクロファージ
・IL-1：炎症反応の惹起
・IL-6：CRP↑、Bcell活性化
・IL-8：好中球activation
・IL-12：Th1への分化促進
・TNFα：腫瘍細胞のアポトーシス誘導
Th1cell
・IL-2：T、NK細胞の活性化
・IFNγ：Mφ、ＮＫ細胞の活性化
Th2cell
・IL-4：Th2への分化促進
・IL-5：好酸球産生↑
・IL-13：IgE産生促進、Th1cell・マクロファージ・抑制
Treg
・IL-10：T,NK,Mφの抑制
樹状細胞
・IFNα：抗ウイルス活性の増強、MHCクラスⅠ分子の活性化
Th17
・IL-17：腸管上皮での抗菌ペプチド産生
・IL-22：表皮、粘膜上皮の維持
CTL
・TNFβ：腫瘍細胞のアポトーシス
抗体
IL-2産生の抑制
・シクロスポリン
・タクロリムス
抗IL-5抗体
・メポリズマブ（重症好酸球性気管支喘息、アトピー性皮膚炎、特発性好酸球増加症候群、鼻茸、EGPA、慢性閉塞性肺疾患）
抗IL-6抗体
・トシリズマブ（アクテムラ®）
（RA、全身型若年性特発性関節炎、キャッスルマン病）
膠原病疾患の治療でよく見かけるから覚えてしまった
抗IL-12、IL-23抗体
・ウステキヌマブ（乾癬、クローン病）
抗IgE抗体
・オマリズマブ（喘息）
抗C5抗体
・エクリズマブ（発作性夜間ヘモグロビン尿症）
抗CD20抗体
・リツキシマブ（B細胞系腫瘍）
抗CD25抗体（CD25≒sIL2R）
・ダクリズマブ（多発性硬化症、JAC-STATシグナル経路ブロック）
TNFαブロッカ
・エタネルセプト（関節リウマチ、若年性特発性関節炎）
・インフリキシマブ（乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、ベーチェット病、クローン病）
・アダリムマブ（乾癬）
・ゴリムマブ（潰瘍性大腸炎、RA）
・セルトリズマブ（クローン病、RA）
抗TNFα抗体の副作用
B型肝炎の再活性化、C型肝炎の増悪・再燃、肺炎・結核の再燃・増悪が有名
抗VEGF抗体
・ベバシズマブ（大腸がん、非小細胞肺がん）
・ラニビズマブ（眼科用VEGF阻害剤、中心窩脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性、糖尿病性黄斑浮腫）
眼科治療であったあった。（忘れてました）
抗EGFR抗体
・セツキシマブ（EGFRを発現する転移性大腸がん、頭頚部がん）
抗HER2抗体
・トラスツズマブ（乳がん）
抗BRAF抗体
・ベムラフェニブ（根治不能な進行期悪性黒色腫、V600E変異を有する場合にMAPK/ERKシグナル伝達経路上のB-Raf/MEK段階を阻害）
・ダブラフェニブ（悪性黒色腫）
112E42
関節リウマチの治療標的となるサイトカインはどれか。2つ選べ
a. IL-4
b. IL-5
c. IL-6
d. TGF-beta
e. TNF-alfa
読んでいただきありがとうございます。
