アフタ びらん 潰瘍 違い
アフタとは
aphthaとは、特有の粘膜疹で舌、口唇、口腔内粘膜に生じやすい。直径が数mmから1cmの小水疱から始まり、破れて2次感染を起こして浅い潰瘍を作る。潰瘍は白苔で覆われ、周囲が発赤している。疼痛が強い。
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アフタ:大豆大までの円形で境界明瞭なびらんないし、小潰瘍で、表面に黄白色の偽膜が付着し、周囲に炎症性の潮紅を有するもの
- びらん:粘膜上皮の部分的欠損
- 潰瘍:粘膜上皮全体から固有層に至る組織の欠損
粘膜疹をきたす疾患
アフタ:
- ウイルス感染症:単純ヘルペス、水痘、帯状疱疹、ヘルパンギーナ、手足口病、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルス、マイコプラズマ感染症
- 外的刺激:食物、歯ブラシ、義歯、薬品
- アレルギー性:多形滲出性紅斑、結節性紅斑
- 白血球減少症:Felty症候群、周期性好中球減少症
- 薬剤性:抗がん剤
- その他:慢性再発性アフタ、ベーチェット病、潰瘍性大腸炎、クローン病
文献