片頭痛について調べてみた
バイト中頭が痛くなってきたので気になって調べました。
バイト後半、頭痛が出てきたので、偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛についてまとめる
— ヒデオキ (@1958625) 2018年12月30日
一次性頭痛に多い疾患
- 緊張型頭痛 67%
- 片頭痛 16%
- 特発性穿刺性頭痛 2%
2次性頭痛
migraine 片頭痛 1)
- 1次性頭痛で16%
- 片頭痛は若年から壮年の女性に認める
- 1年あたりの発症率は女性で約15%、男性で約6%
- 家族歴を有することがある。familial hemiplegic migraine:FHMからの研究で、遺伝的に細胞膜の興奮性に変化により片頭痛に罹患しやすくなるとされている。(へ〜〜)
- 頭痛の前兆が認められることが多く、視覚症状が目立つ。が前兆を認めないこともある。
- 数時間から数日続く。月に2回程度ある。
- 片側性かつ拍動性の頭痛で日常的な動作で増悪する。
- 頭痛に加えて悪心嘔吐、光過敏、音過敏を呈する場合もある。
- 重度の片頭痛患者にみられる症状
- 悪心 87%
- 光過敏 82%
- 浮遊感 72%
- 頭皮部の頭痛 65%
- 嘔吐 56%
- 視覚障害 36%
- 感覚異常 33%
- 回転性めまい 33%
- 意識状態の変化 18%
- 下痢 16%
- 閃輝暗点 10%
- 失神 10%
- 痙攣 4%
- 錯乱 4%
- 病態:片頭痛における痛みの経路は、硬膜血管から生じる三叉神経の血管枝からの興奮が血管作動性の神経ペプチドや特にカルシトニン遺伝子関連ペプチド:CGRPを分泌させる。この物質が原因ではないかと推測され、CGRP受容体拮抗薬のgepantが有効と知られるようになっている。(へ〜〜)また神経伝達物質の5-HT:セロトニンも病態に関与。
- 加齢とともに頻度は減少する。
- causeとしてストレス、月経周期、環境因子がある
- 非薬物治療は、ストレス解消、誘発する環境を避ける
- 薬物にはセロトニン受容体阻害薬のトリプタンを使用。血管収縮作用(→片頭痛時の過度の血管拡張を抑える)。三叉神経終末の炎症抑制。前兆に対しては効果がない。虚血性心疾患・脳血管障害・末梢血管疾患では禁忌。
- 他にはNSAIDS、ドパミン拮抗薬がある。複数ある片頭痛薬から1つないし複数を使用していく。
- 最重要点は発作の程度で、中等度であれば経口薬で対処できることが多く50〜70%に効果あり。
- トリプタンなどの三環系抗うつ薬は、一般的(らしいけど)には、前兆のある片頭痛では前兆が終わり頭痛が始まったあとに投与しなければ有効でない!!!さらに頭痛の再発が認められる
- 予防薬(非発作時)は抗てんかん薬、βブロッカー、カルシウム拮抗薬、抗うつ薬。それぞれ禁忌に注意。βブロッカーなら心不全、喘息など。
- 予防薬の対象は、片頭痛発作の回数が増加したり、治療抵抗性または不十分な反応しか得られない患者となる。一般に月5回以上の発作があるケースで考慮する。
- 薬物は毎日投与する。
- 効果が出るまで少なくとも2〜12週かかる。
- 予防薬の有効率は50〜70%
以上、片頭痛についてでした。
1項目を読んだだけで深まって良かった。
医学って面白いと感じました。
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小龍包、スープがおいしい
1)福井次矢他 監修、ハリソン内科学、5版、メディカル・サイエンス・インターナショナル社、2649-2657、2017
よろしくお願いします!!